宅建試験の独学 勉強方法ならここ

宅建試験は独学でも十分に合格出来るレベルの試験です。実際私も仕事をしながら独学で取得しました。
独学をするうえで重要なことは、学習計画をしっかり立てることとそれを継続する意思です。
学習計画を立てるうえで知っておかなければならないことは、宅建は法律系の資格であるということです。
宅建の出題内容は①権利関係に関する問題②法令上の制限に関する問題③宅建業法に関する問題④税金その他に関する問題に大別され、①と③で全問題数の7割を占めます。
特に①の権利関係に関する問題は出題数が全50問中20問と最も多いうえに、法律系試験特有の一読しただけでは意図を理解しにくい文章になっている問題がいくつかあり、ここに苦手意識を持つ人も少なくありません。
そのため法律分野にあまり接していない人は、この分野を克服する必要があります。
方法としては、やはり出来るだけ多くの問題を解いて慣れることが肝心となります。私の経験では、問題中の登場人物「甲乙丙」がどうしても整理出来なくて苦労しましたが、これも数をこなして慣れるしかありませんでした。
また、自分の得意そうな分野から勉強を始めるというやり方もあります。独学に使用する市販のテキストの多くはこの権利関係に関する分野の解説から始まっていますが、何もテキスト通りの順番に学習する決まりはありませんので、この分野を後回しにしても構いません。例えば同じ法律分野である③の宅建業法に関する問題から始めるのもいいでしょう。
この分野は専門知識を覚えることから始めますが、問題のレベルはさほど高くないので馴染みやすいとも言えます。
一方で②や④は暗記が中心の問題になっています。暗記が得意な人には得点し易い分野ですが、学習範囲が広いため過去問題などから出題傾向をしっかり調べておくことも大切になります。
独学の基本パターンは、テキストを精読する→過去問題を解く を繰り返すことですが、宅建の場合は特に過去問題を何回繰り返すかが重要になります。何故なら出題数が50問と他の国家資格の試験に比べて少ないので出題の傾向が掴み易い試験だからです。
テキストは様々ありますが、基本的には大手資格学校が出版しているものか不動産・住宅関連の出版社が出しているものが適当と思われます。ちなみに私は住宅新報社のテキストを使用しましたが、これも個人の好みがありますので自分で手に取って読みやすいものを選べば良いと思います。ただ一つ言えることは、複数のテキストは見ない方がいいということです。どのテキストでもその1冊を完璧に読み込めば十分合格出来るのが宅建試験です。余分な情報を得て戸惑うより、手元の1冊を完璧に理解することに努めるべきです。
その一方で模擬試験は必ず受けましょう。模擬試験を受ける必要性としては①本番と同じ時間配分を実践出来る②その時点での自分のレベルを把握出来る③各問題の正答率を知ることが出来る という点です。
特に③は重要な点です。資格試験は100点を狙う必要はありません。宅建の場合は合格基準が7割程度の点数が目安とされており、8割取れれば確実に合格出来ます。それならば全体の2割や3割程度しか正解出来ないような問題は、極端な言い方をすれば落としても構わないということです。反対に全体の6割から7割が正解するような問題は確実に点数を
取れるようにしておくことが重要とも言えます。
こうした学習計画と並んで独学において大切なのが、継続する意思です。独学では通学のように誰かがスケジュール管理をしてくれるわけではなく、すべて自分自身の自己管理にかかっています。「今日は時間がなかったから」などと言い訳をし出したらキリがありませんし、そのような意思では独学による勉強は止めた方がいいと言えるでしょう。
毎日、「何時から何時までは勉強の時間」と決め、その中で「この分野はいつまでに終わらせる」「ここまでに過去問題を何回解く」といったような計画を明確にしておきます。
お勧めなのは朝の時間の活用です。朝一番の1時間でも30分でもいいので、必ず学習時間を確保しましょう。そうすれば、1日何も勉強しなかったという日は無くすことが出来ます。1日でも穴を空けてしまうと一気にモチベーションが下がる恐れもあるので、朝の時間を活用することはそうした意味からも重要と思います。